前原氏、復興財源「上積み目指す」 臨時増税以外で言及 [政治]

民主党の前原誠司政策調査会長は17日、仙台市で記者団に対し、東日本大震災の復興財源のうち臨時増税分以外について、政府案の5兆円から「上積みを目指したい」と語った。ただ、具体策は語らなかった。

 野田政権が16日に発表した増税以外の財源案には、日本たばこ産業(JT)株など政府保有株の売却が含まれている。JT株の売却には法改正が必要で、前原氏は自民、公明両党に「3党協議の重要性が高まっている。協議のテーブルにのって頂くようお願いしたい」と協力を呼び掛けた。

 前原氏は福島市も訪問。原発事故のために同市の仮設住宅で暮らす福島県飯舘村民に、放射性物質の除染費用について「今年度第3次補正予算で思い切って計上したい」と語った。


反「ハシズム」集会に香山リカ氏ら 平松市長も出席 [政治]

 11月の大阪市長選に出馬する方向の橋下徹・大阪府知事の政治手法を議論するシンポジウム「『橋下』主義(ハシズム)を斬る」が17日、大阪市で開かれた。山口二郎・北大院教授らが主催し、自治体改革や教育行政に「政治主導」を打ち出す橋下氏の姿勢をファシズム(独裁主義)にかけて批判的に検証するのが狙い。同市長選で再選をめざす平松邦夫市長も会場に姿を見せ、識者らの議論に耳を傾けた。

 山口氏は基調講演で、橋下氏の政治手法について「上意下達の軍隊的官僚組織を作り、教育に競争を持ち込むやり方は多様性や自発性を否定している。政治主導ではなく単なる支配だ」と批判。「東日本大震災後に我々が必要としているのは相互扶助。政治は悪者を探してたたく見せ物ではない」と主張した。

 パネル討論では、精神科医の香山リカさんが、橋下氏の支持率の高さについて「次々にネタを出す刺激が受けているのでは」としつつ、「バトルの構図を描いて二者択一を迫るのが得意だが、世の中には白黒はっきりつかないことが多い」と指摘。帝塚山学院大の薬師院仁志教授は「橋下氏は軍隊的官僚主義と自由競争を求める市場原理主義という、両立しないものを時と場所に応じてしゃべる。長い目で見て(住民を)どこに連れて行くのか」などと疑問を示した。


野田氏、小沢氏に「慎重に増税する」 細川元首相明かす [政治]

細川護熙元首相(73)が17日、朝日新聞のインタビューに応じた。細川氏は野田佳彦首相の「指南役」で、民主党代表選を控えた8月下旬、野田首相と小沢一郎元代表の会談を仲介。細川氏は、野田氏が小沢氏に対し、復興増税や消費増税の時期について「慎重に進める」と語ったことを明らかにした。

 細川氏によると、3者会談は約40分間。小沢氏が増税を掲げる野田氏に対し、「増税か反増税かと短絡的に決めつけられて、難しい。よほどうまくやらないといけない」と指摘。野田氏は「すぐにやる話じゃない。手順があるし、まず歳出カットをやる」と語り、徹底した行財政改革を進めたうえで、増税時期を慎重に見極める考えを示した。

 また、細川氏は3者会談の2週間ほど前に小沢氏と会談、代表選の候補者のうち「野田氏が一番しっかりしている」と評し、仲介役を買って出たという。


岡谷市長に今井氏が無投票再選〈18日の市長選〉 [政治]

◇岡谷市(長野県)

 今井竜五氏(59)=無現、無投票で再選。

◇千曲市(長野県)

 近藤清一郎氏(71)=無現、民・公推薦、無投票で再選。


復興の税外財源、5兆円超は「厳しい」財務副大臣 [政治]

五十嵐文彦財務副大臣は18日、記者団に対し、東日本大震災の復興費の税外財源について、「(政府案の)5兆円からさらに出るだろうというのは乱暴。財政当局からいわせると非常に厳しい」と述べた。

 民主党の前原誠司政策調査会長が17日、5兆円からの上積みを目指す考えを表明していた。政府案に含まれる日本たばこ産業(JT)株売却にも法改正が必要で、五十嵐氏は「5兆円もかなり無理をした数字。さらに積むとなると不確実性が増す」とした。

 また、民主党内などから要望が強い、国債整理基金や外国為替資金特別会計の積立金からの繰り入れについては「借金の移し替えのような話だ」と述べ、財源にはなり得ないとした。


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